チャート分析|相場の流れを上手に捉えるための実践的な分析方法

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FXでトレードする時に、チャート分析の方法や必要性に疑問を持ったことはありませんか?どんなツールを使ってどういう分析をすればいいのか、そもそも分析自体した方がいいのか等々。多くの人は「分析」という言葉の印象から難しく捉えて敬遠しがちですが、FXは「分析からトレードまで」という一連のプロセスが、ひとつのセットであり、とても大事になります。なぜなら分析ができる事と相場の流れが分かる事はほぼ同義であるからです。相場の流れが分かればリスクの少ないトレードのタイミングをつかむことにつながります。ここでは分析の必要性はもちろん、おすすめのツールとその使い方を分かりやすく紹介しています。この記事を通してチャート分析が今までよりも身近に感じるようになるかも知れません。

1.裁量トレードにチャート分析は必須

FXの裁量トレードで安定的かつ継続的に稼ぎたいと考えている方は、チャート分析はできた方がいいです。と言うより、必須になります。なぜなら分析のないトレードは全くの勘によるものであり、買っても負けても理由が分からず、まさにギャンブルと同じだからです。トレードを趣味や快楽の一つとしてとらえている人にとっては、それでも問題はありませんが利益を残していく事は難しいでしょう。しかしながら分析をしたら必ず勝てるのかと言うとそんな事ももちろんありません。むしろ分析しても買ったり負けたりは必ずあります。ただ、ツールを正しく使って分析をしたトレードなら「買った理由」、「負けた理由」が分かるようになり、トレードのスキルが着実に身について来ます。それによって安定的・継続的に利益を生み出すことが可能になっていきます。

2.チャート分析に必要なツール

ではチャート分析をした方が良いのだとしたら、どのように分析をするのか?またどんなツールを使えばいいのか?ここでは最も基本的なツールとなるローソク足チャートを使って、チャート分析におすすめのインジケーターとその使い方を紹介していきます。

2-1.ローソク足チャート

まずチャートですが、口座開設したFX業者で提供しているチャートでも問題ありませんが、MT4(Meta Trader4)と呼ばれる無料のツールが非常に使いやすく、こちらを使って解説していきます。

2-2.インジケーター「移動平均線」

次にインジケーターですが、ここでは「移動平均線」を使った分析方法をおすすめします。数あるインジケーターの中でも認知度が高く、実際に使用している人も多いからです。使用している人が多いインジケーターはチャート上でも意識された動きをしやすくなり、トレードの目安になりやすいので、ここを分析する価値は十分にあると言えます。他にもたくさんのインジケーターがありますが、多く使えば分析に有利かと言えばそうでもなく、むしろ分析を難しくしてしまうだけです。さらにはトレードで勝っても負けてもその原因がはっきりできなくなってしまい、自身の相場観も全く育ちません。したがってチャート分析は必要なことではありますが、難しく考える事ではなく、いかにシンプルに考えるかという事が重要になります。

3.移動平均線の使い方

移動平均線とは、ある一定期間の市場価格の平均を連続して表示したものになります。主にSMAとEMAの二種類がよく使われています。

SMA(Simple Moving Average)=単純移動平均線

EMA(Exponential Moving Average)=指数平滑移動平均線

SMAは単純に一定期間の終値平均値(※1)であるのに対して、EMAは直近の終値をひとつ余分に加えた上での終値平均値になります。したがってEMAは直近の価格を重要視した移動平均線と言えます。ここではSMAを使いますが、どちらを選んでも問題ありません。

※1.移動平均線は始値、高値、安値など任意の値で設定できますが、ここでは終値の平均値で統一しています。

黄色の移動平均線が20EMAで、緑色の移動平均線が20SMAになりますが、その差はわずかと言えます。

3-1.移動平均線を表示させると視覚的に相場判断ができる

移動平均線を表示させると「売り」と「買い」のどちらに今勢いがあるのか、またはどちらにも勢いがないのかの判断が瞬時にできるようになります。なぜなら移動平均線は文字通り一定期間の「平均」を連続して表示させたものなので、移動平均線より上に市場価格があれば「買い」に勢いがあり、下にあれば「売り」に勢いがあると判断できるためです。この判断基準に従うならば、移動平均線より上にある時は「買いエントリー」検討、下にある時は「売りエントリー」検討がセオリーとなります。

3-2.使用する移動平均線(20,50,100)

チャート分析に使う移動平均線は20SMA、50SMA、100SMAの3本になります。3つの数字の根拠はキリの良い数字でもあり、使っている人が多いためです。そして複数使う理由は、短期(20)、中期(50)、長期(100)のそれぞれの市場参加者の思惑をカバーするためです。

負けトレードの機会を減らす移動平均線の優れた見方と使い方【図解】https://mugen-fx.com/moving-average

4.移動平均線を使ったチャート分析

ここではチャート分析の流れを解説します。

4-1.マルチタイムフレームでとらえる

分析は日足と1時間足の2つのタイムフレームで行なっていきます。2つの時間軸の流れ(売りまたは買い)のそろうところが移動平均線の優位性がより高くなるからです。

4-1-1.買いの場合

まず日足で20、50、100のSMAを表示させ、移動平均線の並びが上から市場価格、20、50、100SMAの順番になるところを探します。上の図ではオレンジライン1番から右側がこの条件を満たしています。

次にオレンジライン1番の位置を1時間足に分解して表示させます。マルチタイムフレームを分かりやすくするため、ここでは日足のローソク足をパステルカラーで重ねて表示させています。日足と同じように、移動平均線の並びが上から市場価格、20、50、100SMAの順番になるところを探します。1時間足ではオレンジライン2番から右側が条件を満たしています。すなわちオレンジライン2番から右側が日足と1時間足の流れが重なるところであり、買い勢力に有利な状態であると判断できます。

4-1-2.売りの場合

日足で20、50、100のSMAを表示させ、買いの時と反対で移動平均線の並びが「下から市場価格、20、50、100SMAの順番」になるところを探します。上の図では、ローソク足の終値で市場価格が確定したオレンジライン1番から右側がこの条件を満たしています。

次にオレンジライン1番の位置を1時間足に分解して表示させます。

日足と同じように、移動平均線の並びが「下から市場価格、20、50、100SMAの順番」になるところを探します。1時間足ではオレンジライン2番から右側が条件を満たしています。この場合、オレンジライン2番から右側が日足と1時間足の流れが重なるところであり、売り勢力に有利な状態であると判断できます。

このように3本の移動平均線を使ったチャート分析によって、シンプルに相場の流れを把握することができるようになります。慣れてくれば、チャートを見て数秒で流れが把握できるようになるでしょう。

5.移動平均線を使ったエントリー方法

チャート分析によって「買い」もしくは「売り」の判断ができた後、どういったところでエントリーするのがいいのか、が次のステップになると思います。ここでは移動平均線を使ったおすすめのエントリー方法を紹介していきます。

5-1.移動平均線を使ったエントリー方法と条件

買いエントリー条件:ゴールデンクロス後のグランビルの2番(G2)で買いエントリー

売りエントリー条件:デッドクロス後のグランビルの2番(G2)で売りエントリー

始めにそれぞれのシグナルを解説していきます。

5-1-1.ゴールデンクロスとは

長期の移動平均線に対して短期の移動平均線がクロスして上昇していく動きを言います。今回のエントリータイミングでは移動平均線が3本あるので20MAが、50MAと100MAの2本の上に来た時のゴールデンクロスを指します。このシグナルを待つ理由は、短期の移動平均線が長期の移動平均線の上に来た時は買い圧力が上昇していることを意味するからです。また認知度も高く注目しているトレーダーが多いため市場価格が動き出すきっかけにもなります。

5-1-2.デッドクロスとは

ゴールデンクロスとは反対で、長期の移動平均線に対して短期の移動平均線がクロスして下降していく動きを言います。今回のエントリータイミングでは移動平均線が3本あるので20MAが、50MAと100MAの2本の下に来た時のデッドクロスを指します。やはりここでも理由は、短期の移動平均線が長期の移動平均線の下に来た時は売り圧力が上昇していることを意味し、チャート上での注目度も高いためです。

5-1-3.グランビルの2番(G2)

移動平均線を使ったチャート分析には「グランビルの法則」という考え方があります。

「グランビルの法則」とは簡単に言うと、移動平均線に対して市場価格が行ったり来たりする動きに番号を振り分けたものです。青字は買いのケースで、赤字は売りのケースです。

 

G1=移動平均線に対して交差してから上昇または下降する動き

G2=移動平均線に対して交差した後、折り返してから上昇または下降する動き

G3=移動平均線に対して近づくが交差しないで折り返し上昇または下降する動き

G4=移動平均線に対して大きく離れた後、折り返して近づいていく動き

このうちのG2の動きをした時をエントリータイミングとして採用しています。

理由としてゴールデンクロス後やデットクロス後ではG1、G4は成立が確率的に極めて低いこと、G3はG1発生後からG2を経て時間的に待たなければならない上に移動平均線に届いていないので見極めが難しいことが挙げられます。それに対してG2は、G1確認後であることからチャート上では比較的見つけやすいと言えます。

また、上図(買いのイメージ)のようにG2は期待できる利益値幅が比較的多く望めるという利点もあります。

5-1-4.ゴールデンクロス後のG2でロング(買い)エントリー

これらの図はそれぞれゴールデンクロスして20MAが一番上に来た後に、一旦市場価格が下降してきて20MAにタッチしたらロングエントリーをするという方法です。緑色のマルがゴールデンクロスで、緑色の矢印がエントリーポイントになります。買い優勢の局面(日足と1時間足でそれぞれ移動平均線の並びがそろった時)で1時間足、30分足、15分足のどれかで条件を満たしたらロングエントリーします。損切りは直近安値の少し下、利益確定は30~60pipsがおすすめです。

5-1-5.デッドクロス後のG2でショート(売り)エントリー

これらの図はそれぞれ売りとは反対に、デッドクロスして20MAが一番下に来た後に、一旦市場価格が上昇してきて20MAにタッチしたらショートエントリーをするという方法です。緑色のマルがデッドクロスで、緑色の矢印がエントリーポイントになります。売りが優勢の局面(日足と1時間足でそれぞれ移動平均線の並びがそろった時)で1時間足、30分足、15分足のどれかで条件を満たしたら売りエントリーします。損切りは直近高値の少し上、利益確定は30~60pipsがおすすめです。

以上、ロングとショートそれぞれの移動平均線を使ったエントリー方法を紹介しました。これらはたくさんあるエントリー方法のひとつとして、自身のトレードに組み込んでみてください。

5.さいごに

ここまで移動平均線を使ったチャート分析を紹介してきましたが、これはあくまでも分析のごく一部です。ローソク足そのものを細かく見るだけでも、実に多くの相場の情報を導き出すことができます。それはインジケーターをたくさん使わなくても、これらを掘り下げていけば十分に安定的かつ継続的に利益を上げられることを意味します。実際にチャート分析は回数を重ねれば重ねるほど、精度が高くなっていきます。ぜひこの機会を第一歩にして分析力をつけていきましょう。